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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第12章 過保護な彼氏

お店を出るまで鏡也君は洋子さんに何度も念押し。

(早く仕事辞めてよ)わかってるわよ!
(1カ月くらいだよね?)どうかな~

(ねぇ洋子さ(お前、子供か…)あ~あ!
シツコイってヒロちゃんに叱られちゃった。


──///
「葉瑠、俺が迎えに行けない時はタクシーで帰って来いよ」
お家に帰って来てもずっと心配してる!

これから鏡也君の仕事は益々忙しくなる。
帰りが夜中だったり……
泊まりで出張することもあるから。

うん。わかってる、ほんと心配性!クスクス

でも毎回タクシーじゃ、近すぎて運転手さんに悪くない?……
「なに言ってんだよ」

「実家でひとりで住んだ時、怖い思いしたの忘れたの?」

そうだった「……ゴメン…」
もっと危機感を持たなきゃって叱れた。

そうだね、うん。
「ここは田舎じゃないんだから、危ない事なんてたくさんある。タクシーで帰って来たって安心じゃないんだ」
エレベーターや玄関を開けた途端に押し込まれたらどうすることもできないだろ?


コクコク……もうわかったから…
「そんな怖いこと言わないでょ」

もう、それ以上言わないで怖いから…

「ごめん、でも今は何が起こるか分からないから」

お店を出るのは遅い時間だし
今、そういう事件が多いから心配なんだって。

「俺か出張でいないときは洋子さん家に泊まれ」
え?そこまでしなくても……

「葉瑠に何かあったら俺どうしていいか分かんないよ……」
「気を付けるから…」

うん絶対な。
ごめんな怖いこと言って──ブンブン


鏡也君が私を大事にしてくれるのはわかってるから…心配させないようにするから。

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