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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第13章 益田家の長男

お兄さんが可愛い妹が出来て嬉しいって…
しかも、俺には可愛いげのない弟しかいないから──だって!

鏡也君…言われちゃったね!クスッ
「この歳で可愛いげがあったら気持ち悪いだろ」
「アハハ、確かに」

「兄貴、仕事忙しいんだろ?」

そうだよね!
鏡也君の実家に行った時も休日なのに仕事で居なかったし!

「あ~忙しいよ…」
「休みはあるんだろ?」
「たまにな」

たまにじゃ…子供達は寂しいね!

「チビ達は元気にしてる?」
「あ~元気だよ。太郎も華子もお姉ちゃんは今度いつ来るのって言ってる……」

私の事?うそっ嬉しい。
覚えててくれたんだね!

「俺の事は?」
鏡也君もそこが気になるみたいだけど…

〝鏡也の事は………別に…なんも〟

〝チッ、なんだよアイツら〟

鏡也君…ちょっと寂しそう。
そんなにいじけないで、お兄さんの冗談でしょ?

「あっお兄さん!私お義姉さんに名前で呼んでって言われて…奈緒美さんって呼んでもいいですか?」

いきなり私がここで奈緒美さんって呼ぶのも変だから、了解してもらってから…

「俺は全然構わないけど」
良かった。じゃ名前で呼ばせてもらお。

するとお兄さんが……
「じゃ俺も葉瑠って呼ぼうかな?妹になるんだからいいよな…」
「ウフフ、いいですよ「それはダメ」

鏡也君からの早いダメ出し…
「即答かよ、アハハハ」
なんだか心がホッコリする。

やっぱり鏡也君のお兄さんだからかな?
人見知りの私が普通に話してるのがちょっと不思議。

「あ、お兄さん、私…鏡也君からお兄さん達の事いろいろ聞いたんですけど──」

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