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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第13章 益田家の長男
高校の時から付き合ってたとか、奈緒美さんはマドンナだったとか………いい匂いがした…あっこれは余計だった。
「お兄さんはずっと奈緒美さん一筋だったって事でしょ?素敵だな、ね、鏡也君…?」
チラリと鏡也君を見た…
私と目が合うと、クスッって笑ってテーブルの下で手を握ってきた。
ん?なに──
「俺も、今は一筋だけど?」
私の顔を見て自慢気にそう言うから
クスッ、「それは分かってます」
「じゃいいけど──」
私達の会話を聞いたお兄さん
「いいな~2人とも今が1番楽しいときだな」
お兄さんが羨ましいって言うの。
「俺らはもう子供もいるし落ち着いてるから」
好きで結婚しても
子供が出来ると家族になっちゃって愛だの恋だの言ってられないんだって……
そっか……ま~学生の時からの付き合いなら、それもわかる気がするけど!
「でもスゲー仲いいじゃん、不満があるわけじゃないんだろ?」
「不満なんかあるわけね~だろ?、うちは円満にやってるよ」
──と、俺は思ってるけど…………
奈緒美さんがそう思ってるかは分からないけどって!
「奈緒美は昔からお袋とも仲はいいし、同居までしてもらって…これで文句なんて言ったら殺されるわ」
やだお兄さんったら─
鏡也君もよく遊びに連れてってもらったって言ってたよね…
「コイツさぁ、俺がデートに行こうとするとついて来るし、奈緒美が家に来ると部屋にきて出てかね~し、邪魔ばっかするんだよ」
あ、それ鏡也君から聞いた!
お兄さん達…手も繋げなかったんだって……
なんか眼に浮かぶ!
クスッ、想像すると笑っちゃう。