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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第13章 益田家の長男
「鏡也は奈緒美の事ずっと好きだったんだろ?」
「鏡也君の初恋って奈緒美さんなんだよね?」
〝そんな昔の事………忘れたわ!〟
鏡也君照れてる?
残ったビールを一気に飲み干した。
「いやいや。そうか~」ニヤニヤ
でも、ずっと?さっきずっとって言ったよね!
「なになに、何かあるの?」
私はお兄さんの話に興味津々
鏡也君がどんな反応するのか見たくて……身を乗り出した。
「鏡也が好きになる子はみんな奈緒美に似てるんだよな~」
お兄さんはニヤつきながら薄ら笑い…
え~そうなの?
高校生の時の彼女が凄く奈緒美さんに似てたって!
「いや似てね~し」
「似てたわ、お袋もそう言ってたぞ」
そうなの?それは聞いてないけど
なんだかそれはちょっと複雑……
鏡也君を見ると…
ちょっと顔がひきつってるように見えるけど……
これから家族になるのに鏡也君の初恋の相手が身内にいて…しかもずっと似た人を選んでる?
「じゃ私は?」
「「…へ?…」」
「私も奈緒美さんに…似てるの?」
鏡也君とお兄さんが急に固まった…
2人ともシマッタって顔してる。
「あっ葉瑠…誤解するなよ。ほらっ兄貴がそんな昔の話をするから」
「いや、葉瑠ちゃん!違うんだよ。葉瑠ちゃんは奈緒美よりずっと可愛いし綺麗だから」
私の質問に2人とも慌ててる!
別にヤキモチで聞いたんじゃないけど。
「どうかな~って思っただけ」
鏡也君が今は私しか興味ないのは分かってるから…
奈緒美さんの事は昔の話でしょ?
変な事聞いちゃったかな?
「大丈夫、気にしてないよ」
「ホントに?はぁ~じゃ良かったけど」