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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第2章 波乱のアルバイト

え?これ、ですか?

なんで?え?、え~‼どういうこと?
これじゃ、まるで私がモデルをするみたいじゃない

「「……フフッ…」」え~!


「葉瑠ちゃん頼むよ」無理ですよ信吾さん
「葉瑠、お願いよ助けてあげて」彩ちゃんまで

──期限が決まってるから早く撮りたいのよ。
あなたなら出来るわ!
取りあえずこれ着てみて!
さぁさぁほらっ行って──時間ないから…


──///
「えっとそれでね?女の子のモデルさんの代役になって欲しいって言われちゃって」

「……はっ?……」──ドキッ。
鏡也君の顔色が変わって、それまで私の身体を撫でてた手がピタリと止まった。

…やっぱり、怒った?

「そ・れ・で!?……」ほらっ怒ってる。

「それでどうしたの」あの~

とにかく時間がないとか、サイズを見るだけとか…

言うことが上手くて……

たまたま服のサイズも合っちゃうし
(あらっ─いいじゃない)

(じゃそこ、稜くんの横に立ってみて……)
え?でも……

立つだけだから!って言われて。

そしたらね──〝葉瑠ちゃんおいで〟って!
稜さんに手を引かれて背景紙の前まで連れてかれて─

(ほらっ恭子さんのカメラの少し上見てごらん)
えっちょっと困るよ!
しかも稜さん顔が近すぎ、私の顔のすぐ横で目線の指示。

「稜さんちょっと困ります私は…「葉瑠ちゃんこっち向いて」

え?なに!……カシャカシャカシャ

あっちょっと。
呼ばれて視線をあげるともう撮られちゃってて…
アハハ─

「…はあ?……なんだよそれ」

鏡也君の眉間にシワ。
それから深くて大きなため息までつかれちゃった……

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