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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第13章 益田家の長男
私達より店員さんの方が恥ずかしそうにしてるんだもん。
会計の時もこっちを見ないように俯いてたし。
私達がキスでもしてたなら分かるけど、なんでそんなに真っ赤になるの?へんなの!
「田舎から出て来た学生だろ、勉強しか出来なさそうだったな」
そうかも、真面目で純情そうだったもん!
「ヤバいな~」
鏡也君が何かを考えながら〝ヤバい〟って!
なにがヤバいの?
だってさぁ─ゴニョゴニョ
私の耳元で囁いてくる…
「………え?……ちょっと!やめてよね」クスクス
(女子に免疫が無さそうだったから、今夜は葉瑠をオカズにするかもな)
……どうする?
「………///…」
どうするって言われたって─
どうにも出来ないじゃない。
気持ち悪い事言わないでよ!
そうやって私の反応を見て笑う気でしょ?
鏡也君がそんな事いうなら…
「じゃ、ちょっと行ってくる」
踵を返し今来た道を戻ろうとした。
え、どこ行くの?って、繋いでた手を慌てて引っ張ってくる!
「私をオカズにしないでって言ってくる」
「はあ?─いいよそんな事しなくて」
「でもほんとにオカズにされたらイヤだもん、行ってくる」
もちろん戻る気なんてないけど……
鏡也君がどうするか見てやろう。
「葉瑠…冗談、冗談だから!もう帰ろ」
クスッ、クスクス
「………!?、ぇ、はる?……あ~騙したな」
クスクス、キャハハ、
だって、鏡也君が脅かすから…
「もうあの店に行くのはやめよう、な?」
え~でも雰囲気は良かったのに。
「ダメ」
クスッ、はいはい。
鏡也君が言い出したのに焦っちゃって
もうカワイイんだから。