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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第14章 忙しい時こそ…甘えたい。

これでよし、キャハハ─自分でやってて笑っちゃう!
ウフフフ、写メ撮って、キャハハ、ピッ……送信。

こんなのどうかな?
ギャハハ、ヤバい─面白すぎ、じゃこれは?

クククッ……送っちゃえ、ピッ。

キャハハ─ちょっとやり過ぎた!
ダメ、笑っちゃう!

普通のじゃ面白くないでしょ?
スマホの変顔アプリを使ってみた。

私の顔が延びたり縮んだり
あっそうだ……

2人で撮った写真にも一工夫。
あっ、これがいい!───キャハハ─

鏡也君はおてもやんに変身
私はひょっとこ──2人で並んでVサイン。

これも送っとこ、ピッ。

笑ってくれるかな?
たくさん送っちゃった。

キャハハ─ダメだ、もう寝なきゃいけないのに眼を瞑ると変顔を思い出しちゃう。

クククッ、どうしよ…すっかり眼が覚めちゃった。
鏡也君はまだ帰って来ないだろうし…いっそのこと起きちゃおっか。

ベッドを抜け出し部屋を出たところで─

ガチャン

──え?
玄関で鍵を開ける音

ヤバッ、鏡也君が帰って来た。
ちょっと早すぎでしょ!

どうしよ、起きてたら叱られちゃう!
慌てて寝室に戻り…ベッドにダイブした。

ドサッ………ガチャ!───シーン

間一髪セーフ

でも、急いで飛び込んだから体勢にムリがある。
漫画みたいに綺麗な大の字。

こんなふうに寝る人はさすがにいないよね。
鏡也君ちょっと何してるの…
気配を感じないけど

ギシッ─ベッドが沈んで…耳元に息が掛かった!
うっ、近い。

「はるぅ、寝てるの?」──シーン

無理やり寝たふり。
きっと私の事をじっと見てるんだ
いいから早く着替えてよ。

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