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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第14章 忙しい時こそ…甘えたい。

あまり時間は無いけどトーストと珈琲くらい飲めるでしょ?

いつもは鏡也君が淹れてくれる珈琲…
久しぶりに挑戦してみたんだけど味はどうかな?

「ス~ハ~、うんいい匂い」ゴクン…

どう?……もしかして薄かったかも…

「う~ん、ま~これくらいなら合格かな」
え、ほんと?よかった!


「ねぇ鏡也君…太郎君と華ちゃんのクリスマスプレゼント何がいいと思う?」

そろそろ買いに行きたいんだけど
見当もつかなくて……今の流行りって何だろう
やっぱり太郎君は戦隊ものとか、華ちゃんはプリキュアかな?

「そうだな~兄貴か奈緒美さんに聞いてみようか?ダブっても困るし」

そっか!
お兄さん達は当然プレゼント用意するよね。
それにおじいちゃんおばあちゃんもいるわけだし
聞いてからにした方がいいね。

じゃ聞いてもらってからにしよ!

「休みの日にデパートでも行ってみようか?」
うんうん。

子供達に人気の物なんてわからないから
見るだけでも─
鏡也君も一緒に行ってくれるって言うし良かった。


「あ、鏡也君もう時間だよ」
「ん?、わっやべぇ行ってくる」

鏡也君はビジネスバックにスーツの上着を抱えて珈琲を一気に飲み干した。

私も玄関までお見送り。
「気を付けてね」

靴を履く後ろ姿を眺めていた。
振り向いた鏡也君が一歩前に出てきて……
「……葉瑠?」

ん?なに

チュッ…「クス、行ってきます」
フフ……いってらっしゃい。

バタン…………

行っちゃった!
鏡也君が帰って来るのは日付が変わってから…
今日も長いな~

さ……気持ちを切り替えて、お掃除お掃除!

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