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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第14章 忙しい時こそ…甘えたい。
〝婚姻届を書く時ってどんな感じなんだろうね〟
〝ねぇ鏡也君…?〟ん~?
葉瑠が何か言ってるみたいだけど……
ごめん、意識飛びそうだわ……
葉瑠を待ってる間、ソファに凭れて目を閉じたらそのままどんどん深く沈んでいく。
「ぅゃくっ………鏡也君…?」
「……ん…!?」
〝ごめんね、眠いよねベッド行こ〟
怠い身体を支えられてなんとかベッドまで歩いた
うん、そこまでは覚えてるんだけど。
そのまま眠ってしまったみたいだ。
気が付くと、部屋は真っ暗。
寝返りを打って無意識に葉瑠に手を延ばした…
ん?
いつも俺にくっついてんのに今日はどうした?
冴えない頭のまま薄目を開けるけど、あれ…
葉瑠がいない!
ガバッ……「はる?…」ん?、どこ行った…
寝室のドアの隙間から淡い光が洩れてくる。
まだ起きてるんだな……
そうか、そう言えば手が震えるってサイン出来なかったんだっけ?
まさかだけど……まだやってるんじゃないよな。
寝室を出てリビングに行くと葉瑠がテーブルに突っ伏し気持ちよさそうに眠っていた。
あ~あ!何やってんだか。
書けたわけ?
あっやべぇ…
ダメだろ人様の婚姻届の上で寝たら、まったく。
一応書けたようだけど……
ん~?──ま~いいだろ、大丈夫だ。
婚姻届を封筒にしまって、葉瑠を抱き上げた!
「ぅ~ん…っ、きょぅやくぅ、起きたの?」
「起きたけど…寝るよ」うん。
ベットに下ろすと葉瑠はピッタリと俺にくっ付いて熟睡……
可哀想だから黙っててやろ…
大事な婚姻届に葉瑠の涎がついちゃったことは…
もちろんヒロちゃんと洋子さんにも内緒にしなきゃ