この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第15章 小さな嘘
「カリスマって、それは嬉しいし私も2人に会いたいけど~今日は夕方からバイトだし……鏡也君だけでも行ってあげる?」
そうか葉瑠はバイトだった。
俺1人で行ってくるか~!
……そうだじゃぁついでに、奈緒美さんの相談とやらもチャンスがあったら聞いて来ればいいんだ。
そしたら一度で終わるじゃん。
「鏡也君、ちゃんと聞いて来てよ」
「あ~分かってる」
───///
「気を付けて行けよ」
「フフ…はいはい、あ、鏡也君ゆっくりして来ていいよ…今日はバイトだからそのまま行くね」
じゃ早めに終わらせて迎えに行ってやろ
「迎えに行くから店で待ってて」
「いいよゆっくりしてきて、二人と遊んであげたら?─私はタクシーで帰るから」
「じゃ、後で電話するよ」
そう言っておかなきゃ葉瑠が気を使うから。
「うんわかった」ニコッ
玄関の前で葉瑠が振り返った。
「じゃ行ってきます!みんなに宜しく言ってね」
ん。。言っとくよ!
バタン………
葉瑠の笑顔を見てたら、何となく騙してるような気がして心が痛くなった。
ごめんな!葉瑠……
後でちゃんと話すから。
今日は太郎達の欲しいものを聞き出すのが目的。
ついでに奈緒美さんの話を聞くだけ。
自分の心に言い聞かせて暗示を掛けた。
どうせ兄貴と喧嘩でもしたんだろ?
お互い引っ込みがつかなくなってんだよ。
どんな喧嘩なんだか、すぐ仲直りする癖に……
♪~♪♪~♪ ピッ
「奈緒美さん?鏡也だけど…」
葉瑠は行けないんだけど…俺が今から太郎達に会いに行くよ……
「奈緒美さんが良ければ話も聞くけど」