この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第15章 小さな嘘
───///
漸くお客様も落ち着いてきた頃、洋子さんが常連の山本さんと店に入ってきた。
「あ、お帰り洋子さん、山本さんも……」
「葉瑠ちゃん交代するからあがって」
「は~い」
そろそろお客様も捌けてきたし、
タクシー呼ばなくちゃ。
「あれ、葉瑠ちゃん鏡也は?」
山本さんが店内を見渡して声を掛けてきた。
「今日は用事があって実家へ行ってるの」
この山本さん…ヒロちゃんとお同い年でみんなで集まるイベントにほとんど参加するほどの常連さん。
只今彼女募集中!
いつもは鏡也君が私を迎えに来るのにいないから不思議に思ったみたい。
後で電話するって言ってたけど、連絡はないからまだ実家にいるのかも。
「実家って横浜だろ~じゃあれはやっぱ鏡也だったんだ」
会ったの?鏡也君に…
美人なお姉さんと二人で喫茶店に入って行くとこを見かけたって言うんだけど!
「鏡也ってあんな美人の姉ちゃんがいるんだな」
カウンターの椅子に腰掛けて
〝いいなぁ鏡也は〟だって!……
鏡也君にお姉ちゃんなんていないよ!
クスッ、山本さんそれって人違いだと思うけど?
「ねぇそれって、日比野タケルじゃないの…」
遠くから見たら間違うと思うよ──
「いや…そんなオーラは無かったから、あれは絶対鏡也だよ」
アハハ……
「なんだ鏡也は来ないのか?」うん!
あれ、私…ヒロちゃんに言わなかったっけ?
「うん今日は来ないと思う」
「珍しいな、いつも葉瑠ちゃんを優先するのに…でも分かんね~ぞ、後で飛び込んで来るんじゃね~の…」
ヒロちゃんそれ皮肉?
顔が笑ってるし!
漸くお客様も落ち着いてきた頃、洋子さんが常連の山本さんと店に入ってきた。
「あ、お帰り洋子さん、山本さんも……」
「葉瑠ちゃん交代するからあがって」
「は~い」
そろそろお客様も捌けてきたし、
タクシー呼ばなくちゃ。
「あれ、葉瑠ちゃん鏡也は?」
山本さんが店内を見渡して声を掛けてきた。
「今日は用事があって実家へ行ってるの」
この山本さん…ヒロちゃんとお同い年でみんなで集まるイベントにほとんど参加するほどの常連さん。
只今彼女募集中!
いつもは鏡也君が私を迎えに来るのにいないから不思議に思ったみたい。
後で電話するって言ってたけど、連絡はないからまだ実家にいるのかも。
「実家って横浜だろ~じゃあれはやっぱ鏡也だったんだ」
会ったの?鏡也君に…
美人なお姉さんと二人で喫茶店に入って行くとこを見かけたって言うんだけど!
「鏡也ってあんな美人の姉ちゃんがいるんだな」
カウンターの椅子に腰掛けて
〝いいなぁ鏡也は〟だって!……
鏡也君にお姉ちゃんなんていないよ!
クスッ、山本さんそれって人違いだと思うけど?
「ねぇそれって、日比野タケルじゃないの…」
遠くから見たら間違うと思うよ──
「いや…そんなオーラは無かったから、あれは絶対鏡也だよ」
アハハ……
「なんだ鏡也は来ないのか?」うん!
あれ、私…ヒロちゃんに言わなかったっけ?
「うん今日は来ないと思う」
「珍しいな、いつも葉瑠ちゃんを優先するのに…でも分かんね~ぞ、後で飛び込んで来るんじゃね~の…」
ヒロちゃんそれ皮肉?
顔が笑ってるし!