この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第15章 小さな嘘
「今日は大事な任務があったの…ウフフ…」
私もゆっくりして来てって言っちゃったし……
今日はタクシーで帰るよ。
「じゃ葉瑠ちゃん!少し飲んでいかない?」
タクシー呼んで帰るつもりだったんだけど洋子さんがたまには一緒に飲もうって!
すると山本さんまで……
「そうだよ、俺が来たからってすぐ帰るなよ」
やだ、山本さんが来たから帰るんじゃないよ。
「ほらっ座って」
フフッ、洋子さんったら─
もうグラスを用意してる。
相変わらずやることが早いな!
まだ私返事もしてないけど………
「あっ帰る?クス、」
「いえ、いただきます」ウフフ
もう店内は馴染みの常連さんばかり……
ヒロちゃんと洋子さんも一緒にくだらないお喋りに花を咲かせていると……
バタン!!……カラカラン
ん?──入口の鈴が鳴って誰かが入ってきた。
あ、お客様──じゃ無かった──
「良かった!まだいたな」
「ほらっやっぱ来た…」
さすがヒロちゃん。
鏡也君の行動はお見通しだった…
やって来たのが鏡也君だと分かると…隣にいた洋子さんはすぐにグラスを持って席を移動する。
鏡也君は当たり前のように私の隣に腰掛けるの…
「なんだよやっぱ来たって」
─いや!鏡也の事だから迎えに来るんじゃね~のって言ってたとこ──
「大事な任務があったんだって?」
ヒロちゃんが何気に話を振ったのに…
へ?………
鏡也君はキョトンとした顔
うん、クスッ、そうそう大事な任務があったでしょ?
ね?鏡也君…
「ん?…なんだ違うのか?」
「「──//」」
「あ、あ~そうそう!…その話ね」