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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第15章 小さな嘘
嘘なんて思ってないよ…奈緒美さんでしょ?
でも、凄く焦ってたように見えたんだけど。
「あ、ほらっ鏡也も来たことだし…飲み直そう」
ヒロちゃんが私を心配したのかな?
雰囲気を変えようとしてるのがわかった……
「葉瑠ちゃん!心配するな、鏡也が浮気するわけね~から」
心配なんてしてないけど……
でも、それってヒロちゃんが言ったんだけど。
「そうだっけ?アハハ、軽いジョークだよ」
もうっ、ヒロちゃんったら──
その後はいつもの調子で皆で飲んで騒いで…大騒ぎになった。
──//
「「じゃ~な!」」
「おぅ~またな~♪」
「よし……葉瑠、俺らも帰るぞ、あれっ?」
「葉瑠ちゃん…ほらっしっかりしなさい♪」
「洋子さんこそ~♪」
今日は久しぶりにみんなで飲んで盛り上がったな。
良かったよ葉瑠は気にしてないみたいだし…
って言うか、飲み過ぎて頭が回ってないだけか?
ヒロちゃんがやたらと葉瑠に飲ませてくれるから、葉瑠はご機嫌だ。
「おい鏡也…」へ?
なんだよ、まだなんかあるわけ?
悪代官がニヤニヤしながら近寄って来た……
「今日は余計なこと言って悪かったな」
そうだよ、忘れてたわ!
つぅ~かさぁ、ほんとに悪いと思ってんの?
ニヤついてるけど──
「まったく性格悪すぎだろ…あんな冗談……しかもみんなの前で…」
「アハハ、だから悪いと思って─葉瑠ちゃんが酔っぱらうように飲ませただろ?」
それはどうも───
「で……ホントは誰なんだ?お前がお茶した相手は……義理の姉さんとわざわざお茶なんてするか?」
なに言ってんだよ!ホントだっつぅ~の。