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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第15章 小さな嘘
「へぇ~それじゃいいけど、お前があんなに動揺するから何かあるのかと思ったわ」
どうしてヒロちゃんは、こう鋭いっつぅ~か
別に奈緒美さんとは疚しい関係じゃないからいいんだけど
でも葉瑠にまだ何も言って無かったから
気を抜いてた俺がホンの少し戸惑っただけなのに、ソコをまるで針を刺すように突いてきて…
ヒロちゃんにあんな不気味に笑われたらさぁ…
あれ俺何かしたっけ?…って思っちゃうんだよ!
でも、まさか山ちゃんに見られてたとは…
なんとか誤魔化そうとしたけど、あそこまで具体的な事言われたらもうお手上げ。
不意打ちだったから変な汗が出たわ…
葉瑠の事だから大丈夫だと思うけど、何かあったら責任取って貰うからな!
「なんだ、やっぱ何かあるのか?」
グッ………ね~よ、なにも
「ま~余計なお世話かもしれないけど……気を付けろよ!アハハ……」
チッ、この悪代官!それが余計だつぅ~の!
あ~なんだかスゲー疲れたわ、もう帰るわ。
「葉瑠ぅ帰るよ~」
ダウンを羽織って振り返った…
………何やってんの?
「鏡也君待って!洋子さん早くぅ~♪」
「今、やってるから動くんじゃないの……こらっ動くな」キャハ…
コートのボタンが留められなくて洋子さんが手伝ってるらしいけど……
葉瑠がふらふら動くから手元が狂うって怒ってる!
「フッ─洋子さん、いいよ俺がやる」
「はぁまったくもう~」
「洋子さん?そんな怒ったらシワが増えちゃうよ~♪」
「……ぅるさい」キャハハ……
よし出来た帰るぞ。
「は~い♪」