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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第15章 小さな嘘
気にしてるのは俺だけ?
葉瑠の中では奈緒美さんの事よりプレゼントの方が気になるらしい!
そりゃそうか…
葉瑠にはまだ何も話してないんだから─
「どうしたの?」
え、あ~ごめん。プレゼントな?……「結論から言うと俺達があげられるものじゃなかった─」
「え、高い物とか?」
そうじゃないんだけど…
今一番欲しいものは─
太郎は〝弟〟華子は〝妹〟だって!
「え?」
な?俺達じゃムリだろ?
「─あ~それは、お兄さん達じゃないと……」
葉瑠は顔が真っ赤!
それは兄貴達に任せるとして……
俺達は別のものを買ってやろう。
太郎は今はサッカーに夢中だし
華子は化粧や料理や女の子に目覚めてるみたいだから、その辺で探せばいいよ。
「そ、そうだね」
ウフフ「そっか赤ちゃんか?」
葉瑠、どした……思い出し笑いか?
急に笑いだして─
「私も小っちゃい時、妹が欲しくてお母さんに言ったことあったよ」
〝でも欲しいものが赤ちゃんじゃ困っちゃうね〟
「そうなんだよ、実はさぁ今日奈緒美さんが…」
「でも案外すぐ願いは叶ったりして」ウフフ
へ?「お兄さん達ラブラブなんでしょ?」
え?いや、えっと…アハハ、それが……
「葉瑠、あのさ……「三人兄弟ってどんな感じなんだろうね?」
「鏡也君は女の子の兄弟欲しくなかった?」
「ぁ、あ~欲しかったな、子供の頃は」
〝おんなじだね〟ウフフ……
フフッ、葉瑠は嬉しそうに笑ってる。
話そうと思うのに…なかなか話すタイミングが掴めないでいた。
「凄いよね~高校生の時から付き合ってるのにずっと仲良しなんて…私達も見習おうね……」