この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第15章 小さな嘘

あ~葉瑠…あのさ……!

「ん?な~に」
「あ、いや、兄貴達の事なんだけど、最近、ちょっと、いろいろあるみたいで…」

「……ふぅ~ん」

実は今……ちょっと…喧嘩してるみたいで─
あ、そんなに深刻ってわけじゃないんだけど…

兄貴が仕事で毎日帰りが遅いらしくてさ…
休みの日も会社行くって出掛けちゃうから……太郎や華子も寂しがってるらしいし……

それで、ちょっと…
奈緒美さんがイライラしているっていうか……


あ、でもきっとすぐまた仲良くなると思うから
うん、大丈夫だと思うんだけど……

「…………」
「葉瑠聞いてる?」
膝の上で、俺に凭れたまま動かないけど……

あれ、寝てる?

「ん?…ぁ…聞いてる、大変…だよね」

「聞いてた?」
「ん?うん…聞い、てた、大丈夫だょ」

そう?じゃいいけど……
葉瑠はどう思う?

俺も毎日仕事で帰り遅いじゃん
奈緒美さんのように葉瑠もそのうち……不満が爆発するかな?

「…………///」
葉瑠?あれ…やっぱり……
急に葉瑠の体重が俺に掛かったと思ったら

もう寝てんじゃん。

〝…きょぅ、やくぅん…〟
ん…?………寝言?!クスッ

葉瑠は俺にピタリとくっ付いて気持ちよさそうに眠ってる。

フッ─俺の話聞いてたか?

聞いてね~よな!

ま~それだけじゃないんだけど─
暫く様子を見ないと──

葉瑠をベッドに運んでやっと一息。

可愛い寝顔を見て薄暗い天井をボーっと眺めていた。

はぁもうすぐクリスマスだっていうのに兄貴は何やってんだよ。
忙しいのは分かるけど……

俺も気を付けなきゃな。
葉瑠も寂しい想いしてるだろうから

/739ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ