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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第16章 胸騒ぎのワケ
**
バイトの帰り……//
コンビニ寄って足りない物を買って帰ろう……

スポーツドリンクにヨーグルトでしょ?
あ、冷却シートも買い足して─

うわっ、重っ!
こういう時はついつい買いすぎちゃう。

さっ、早く帰ろ。。
鏡也君…熱は下がったかな?

せっかくバイトの時間を増やしてもらったけど今日だけは早めにあがらせてもらった。

ヒロちゃん、口は悪いけど優しいんだ。
合間におかずを作って持たせてくれたの。

(鏡也の熱が下がったら食べさせてやんな)

(いいの?こんなに……)
(帰ってから作ってたら遅くなるだろ)

うん、ありがと!

早く帰って食べさせてあげよ。

玄関の鍵を出して─
ガシャン!!………あっ、シー。

勢いよく開けちゃった。静かにしないと
鏡也君まだ寝てるかも知れないのに…

そおっとそおっと──ん?、テレビかな?

話し声が聞こえてくる。
あれっ違う……寝室から──

あ、なんだ誰かと電話してるみたい!
会社の人かな?

忙しいのに早退しちゃったし……
鏡也君の事だから熱があっても気になってゆっくり寝てられないのかも

じゃ今のうち、ヒロちゃんの手作りおかず温めてあげよ。

急いでキッチンに行こうとしたの─
〝……落ち、着いた?、兄貴は?……〟
ん?兄貴?

昨日の事かな?……

立ち聞きなんてするつもりじゃなかったんだけど…なんとなく気になってその場から動けなくなった。

奈緒美さんからの電話かな……

きっと鏡也君が間に入って仲直り出来たんだね!
じゃお礼の電話だ─

〝…俺が兄貴と話すから、奈緒美さんは何も言わなくていいよ〟

「………」

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