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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第16章 胸騒ぎのワケ

立ち聞きして黙ってるなんて嫌な子だね…私。
「………//」チン───ピピピ
「─ん?─はる?……葉瑠どした?ボーっとして」
え、なに?
「レンジ止まったけど」
あ、うん。やだ、落ち着かなきゃ……
「はい、どうぞ」
「サンキュー、おぅ旨そ、いただきます」
食べ始めた鏡也をキッチンから暫く眺めていた……
すると私の視線が気になったみたい。
「ん?葉瑠…そんなに見られたら食べにくいじゃん」
え?あ、ごめん。
「鏡也君、あの……さっき、誰かと電話してた?」
聞かなくても知ってるけど
鏡也君は私に正直に話してくれる?
迷ったけど、昨日の事も聞いてないし……
いいよね聞いても
「さっき?……あ~奈緒美さんだよ、昨日は迷惑掛けてごめんて」
「そうだったの?」
良かった!正直に言ってくれて……
もうそれだけで不安な心が解されていく。
「もう……お兄さんと仲直りしたんでしょ?」
「ぅ~ん、いや、まだいろいろあって、でもさ、もうすぐ落ち着くと思うよ」
──うん大丈夫──コクコク
鏡也君は自分に言い聞かせるように頷いてる。
「そう?あの、喧嘩って「葉瑠、これまだある?おかわり」
え、う、うんあるよ。
「葉瑠…あのさ…いや、やっぱいいや何でもない」
なに、途中で止めないでよ…
余計気になるじゃない。
「……やだなによ、言ってよ。気になるでしょ?」
「……ぁ……うん、来月の15日なんだけど…何か予定ある?」
急に何を言うのかと思ったら予定があるかって
15日って土曜日でしょ?
バイトは行くけど他には何もないけど…なんで?

