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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第2章 波乱のアルバイト
──///
それから数日後…

「葉瑠?そういえば、バイトで撮ったチラシいつ出来るの?」

ん?……さぁ~…いつかな?…な、んで?

「いや見たいから」
「…いいよ見なくて…恥ずかしいから」

鏡也君が見たがってるけど…見せられないの!

自分でも驚いたんだから
こんなとこ撮ったっけ?

チラシにはまるで本物の恋人のように写る私と稜さんが…

撮影中なのに稜さんがやたらと話し掛けてくるから相槌を打ったり、冗談言うからつい笑っちゃっただけなのに、そういえばずっとシャッター音がしてたっけ!

見つめ合ってるとこや、耳元で囁く稜さんに首を竦めて恥ずかしがる私。

これじゃ頬寄せ合って今にもキスしそうに見えるよね─
これはアパレルショップのチラシじゃないよ。

(こんなカップルになりたいって思うように構成を変えてみたの)

え~!なんで余計な事を…

これじゃ鏡也君に見せられないよ。
せっかく許してくれたのに、こんなの見たら……

これは何としても見せないようにしなきゃ!
貰ったチラシはキャリーバッグの中にしまって鍵を掛けた。
これでよし。完璧!


「葉瑠、チラシはまだなの?」え?ぅうん。
「いくらなんでも遅すぎじゃね?」

そうだよね~
おかしいな─アハハ、明日にでも聞いてみるよ!

毎日こんな感じ。

「葉瑠チラシ「あ~印刷が立て込んでるみたい」

暫く…チラシはどうなったって気にしてたけど…適当に誤魔化してら忘れたみたいで何も言わなくなった!

鏡也君の会社の忙しさも手伝って、きっと忘れたんだね─
はぁ良かった。

もうモデルなんてしないし私も忘れよ。

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