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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第17章 募る不安

♪.:*:♪・'°☆
……ん? あ、音楽が流れてきた。
もう始まるんだ─
早く行かなきゃ
〝ほらっ笑って…〟
自分に喝を入れて……「よし、戻ろう」
♪:*:'°☆
お遊戯室は暗幕が引かれ証明がステージにいる子供達を照らしてる。
そのお陰で保護者席は薄暗い──
良かった!これなら笑えなくてもいいよね。
撮影の邪魔にならないように、静かに鏡也君と奈緒美さんの後ろについた…
〝あっ…葉瑠ちゃん、ここにいらっしゃい〟
私の気配に気付いた奈緒美さんが声を掛けてくれた。
鏡也君と奈緒美さんの間に入れって!
ブンブン〝あ、いえ私はここで………〟
隙間なく三脚が並んでるし狭いよ。
割り込んだりしたら迷惑だもの。
すると奈緒美さんが鏡也君の耳元で耳打ち。
一言二言喋った後にその場を離れて行った。
私…いま感じ悪かったよね…断ったから気分悪くしたのかな?
そしたら今度は鏡也君が振り向いて私に手を伸ばしてくる。
〝葉瑠…おいで〟
もっと近くに来いって!
ブンブン、いいよ私は…
奈緒美さんが戻って来たら場所が無くなるよ?
〝そこじゃ見えないだろ?いいからおいで〟
ブンブン、いいったら!
グイ……
強引に手を掴んで引っ張られた。
ドスッ
〝ほら、ここならよく見えるだろ?〟
〝鏡也君…あそこの席が空いてるから私はそっちに〟
〝だめ……ここにいな〟
…ね?って言ってニッコリ笑い掛けてくるけど……
私は素直に笑う事なんて出来ないよ。
〝奈緒美さんは戻って来ないよ〟
え?……
奈緒美さんは保護者席に座るんだって。
「だから、ここにいな?」
……ん? あ、音楽が流れてきた。
もう始まるんだ─
早く行かなきゃ
〝ほらっ笑って…〟
自分に喝を入れて……「よし、戻ろう」
♪:*:'°☆
お遊戯室は暗幕が引かれ証明がステージにいる子供達を照らしてる。
そのお陰で保護者席は薄暗い──
良かった!これなら笑えなくてもいいよね。
撮影の邪魔にならないように、静かに鏡也君と奈緒美さんの後ろについた…
〝あっ…葉瑠ちゃん、ここにいらっしゃい〟
私の気配に気付いた奈緒美さんが声を掛けてくれた。
鏡也君と奈緒美さんの間に入れって!
ブンブン〝あ、いえ私はここで………〟
隙間なく三脚が並んでるし狭いよ。
割り込んだりしたら迷惑だもの。
すると奈緒美さんが鏡也君の耳元で耳打ち。
一言二言喋った後にその場を離れて行った。
私…いま感じ悪かったよね…断ったから気分悪くしたのかな?
そしたら今度は鏡也君が振り向いて私に手を伸ばしてくる。
〝葉瑠…おいで〟
もっと近くに来いって!
ブンブン、いいよ私は…
奈緒美さんが戻って来たら場所が無くなるよ?
〝そこじゃ見えないだろ?いいからおいで〟
ブンブン、いいったら!
グイ……
強引に手を掴んで引っ張られた。
ドスッ
〝ほら、ここならよく見えるだろ?〟
〝鏡也君…あそこの席が空いてるから私はそっちに〟
〝だめ……ここにいな〟
…ね?って言ってニッコリ笑い掛けてくるけど……
私は素直に笑う事なんて出来ないよ。
〝奈緒美さんは戻って来ないよ〟
え?……
奈緒美さんは保護者席に座るんだって。
「だから、ここにいな?」

