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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第17章 募る不安

私、きっと嫌味な態度だったんだね、気を使わせちゃったみたい。
〝ヤキモチ妬いた?ねぇ葉瑠……〟
鏡也君は俯く私の顔を覗き込んでくる。
〝べつに……〟
見透かされてるのが…何か悔しい!
〝もう…いいから、ちゃんとビデオ撮ってるの?〟
〝あ、そうだった〟
やっと視線から解放されたと安心してたのに
ギュッ……
手だけは強く握ってくる……
それじゃビデオ撮れないでしょ~に。
〝葉瑠、太郎と華子どこにいるか捜して〟
へ?〝見失った〟
ほらっ、もう……なにやってるの。
これだけの人数がいたら捜すのも大変。
太郎くんは背が大きいから一番後ろにいるのはわかったんだけど……華ちゃんが……
大勢の子供達の中を暫く探して……あっいた!
華ちゃんはもう私達に気付いて手を振ってくる。
そんな無邪気な華ちゃんを見てたら
〝お姉ちゃん笑って〟
そう言われてるような気がした。
うん、頑張って……笑お!
華ちゃん、ちゃんと見てるからね。
「あ~華子!手なんか振らなくていいから…」
「クスッ……」
鏡也くん?
そんな普通のトーンで喋ったら声がビデオに入っちゃうよ……
今度は見逃さないようにしっかりね!
♪:*・°☆
みんな可愛い。
出し物ごとに衣装を着替えて…
凄いな~感心しちゃう!
こんなに小さな子供達があんなに上手に踊ったり、演技までして……
覚えるの大変だろ~な
それを教える先生はもっとだよね…
小さい頃は憧れてた幼稚園の先生だけど…
私にはとても無理だったな……今わかったよ。
もう、みんな可愛くて…ほんと感動
最後まで楽しませてもらったよ。

