この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第17章 募る不安

じゃその時は、私はそれを近くで見てなきゃいけないんだ。

「分かった」
「え?分かったって……いいの?」

私を抱きしめてた腕が離れて顔を覗き込んでくる。
いいも何もないじゃない。

「話は分かったから、鏡也君の思う通りにしたらいいよ、私…頭が痛いから、もうちょっと寝るね」

「あっそうかごめん」

私にすべてを話してスッキリしたんだね、鏡也君は安心したように私の世話を焼こうとする。

「なにか食べたい物があったら言って…俺が作ってやるから」
ブンブン……なにもいらない。

「鏡也君!私はもう大丈夫だから会社に行って、これ以上休んだら後が大変だよ?」

ほんと大丈夫だから
「そう?……ひとりで大丈夫か?」

うん、

「じゃ行って来る?…おとなしく寝てるんだぞ」
なるべく早く帰って来るから!

コクン

バタン……
それから鏡也君は急いで出掛けて行った。

はぁ~パパの代わり……
太郎君と華ちゃんの事を考えたら

私がイヤなんて言えるわけないじゃない。

頭ではわかってるけど…私きっとイライラして嫌な態度をしちゃうかもしれない。
昨日みたいに!

まだ決まった訳じゃないけど…お兄さんはひとりで行くつもりなんでしょ?

だったら私に、選択肢なんて……ないじゃない。

私の大好きな鏡也君は…
私だけの人じゃなくなっちゃうんだ。

私が我慢すればいいだけの話……でも
今は、それに耐えられる気がしない……

ズキンズキン……
痛っ、頭が…何かで殴られたようにズキズキする

ベッドに横になると自然と涙が溢れてくる。

これは夢、熱のせいで悪い夢を見てるんだ……
夢なら…お願い早く覚めて。

/739ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ