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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第18章 守るべき人
「ふ~ん、でもそれだけじゃないでしょ?」
昨日の葉瑠の態度は普通じゃないって…
「えっと、いろいろ糸が絡まったと言うか……」
「なにそれ」
「たまに奈緒美さんの愚痴を聞いてやってたんだけど、それを葉瑠に黙ってたから変に誤解させちゃって…」
「はぁ~お前、なにやってんだ」
それは、ほんと俺が悪いんどけど…
でも説明したら葉瑠は分かってくれたから
で、あともう1つ……
「兄貴が、今度海外勤務になるんだけど……その事でちょっと」
「何よちょっとって!」
「兄貴は単身赴任するつもりらしくて…それでその間、代わりにいろいろ相談に乗ってやってくれって言われて……」
「「……は?…」」
「相談に乗るって……どういう意味?」
いや、だから……
困った時は力になるって事だろ。
「で…それを引き受けたわけ?」
引き受けるもなにも、それくらいの事しか俺は出来ないから…それがダメなわけ?
2人とも大袈裟だよ
そんなたいした事じゃないだろ。
「じゃ、例えば…運動会があるんだけどパパがいないからって言われたら…またビデオ撮りに行くわけ?」
う~ん行ける時は……
「子供達が旅行に行きたいって言ったら?連れてってあげるの?」
そんなの頼まれないと思うけど…
「行きたくて子供達が泣いたら?……何とかしなきゃって思うんじゃないの?」
えっと、それは……
「その時は葉瑠ちゃんは一緒に連れてく?それとも留守番?」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ」
なんだよ次から次へと…
奈緒美さんはそこまでは言わね~よ。
「だから例えばの話よ」
そんなの…その時になってみないと分かんね~よ