この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第18章 守るべき人
葉瑠と話をしたくて、急いでシャワーを浴びて出てきたけど…
やっぱ寝ちゃったか…
まだ体調が悪いから仕方ないか。
暫く見てたけど葉瑠は朝まで起きなかった。
………///
ピピピピ…
ん?……ピピピピ……葉瑠、時間だよ!起きなきゃ、
いつもの癖。
隣にいるはずの葉瑠を抱き寄せようと手を延ばした
………ん、あれ?……どこだ。
ガバッ!
ベッドに葉瑠の姿は無くて俺ひとり
「葉瑠?」まさかほんとに出てったんじゃ…
バタン……ん?
寝室のドアを開けると珈琲の香りが漂ってくる。
キッチンか?
「葉瑠?」バタン……
急いでリビングのドアを開けた。
「どうしたの?」
「……あ、いや」
良かった出てったんじゃなくて……
昨日までの重苦しい雰囲気が一変。
葉瑠がキッチンで朝食の準備をしてる……
そこには…いつもと変わらない葉瑠がいて、正直戸惑った。
まるで狐に摘ままれてるような気さえする。
「葉瑠、どした?」
「…どうしたって!ご飯…食べるでしょ?」
ぅ、うん、食べるけど……
「ほらっ早く食べて支度しなきゃ遅刻するよ」
「あ、あ~そうだな」
どうなってんだ?
機嫌が直ったってこと?……
急かされて食べ始めたはいいけど……
様子が気になって横目で観察。
葉瑠は荒い物をしてて俺を全然見ようともしないけど…
「鏡也君、そんなにジロジロ見ないで」え?
なんで分かった?
「分かるよ見てるって」
俺の視線が気になったらしい!
「ごめん……あの、葉瑠は食べないの?」
「……うん、後で、いいや」
やっぱり機嫌が直ったわけじゃなかった?
いつもと違う。