パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第18章 守るべき人

ﾊﾞﾀﾝ……行ったな！はぁ～まったく

部屋から出たのを確認…大丈夫だな。
「あ、ごめん奈緒美さん、どうかした？」

きっと兄貴の転勤の件だな。
どうなった？

「この前は、ありがとね……葉瑠ちゃんにもありがとうって「大丈夫、伝えるから……」

「それと……転勤の事、竜也から聞いたわ」

「私ったら今まで竜也の何を見てきたのかしらね。浮気してるなんて……鏡也君にまで迷惑掛けちゃって、ほんと恥ずかしいわ」

でも…それは兄貴も悪いんだよ。
ちゃんと説明しないから……

俺の事なら…ま～大丈夫！

「兄貴は居るの？」
「ううん、仕事」そっか
今日も残業らしい

「…で…転勤はひとりで行くって言ってるわけ？」
「……えぇ…」

太郎と華子の環境を変えちゃうのは可哀想だって！

そっか！ やっぱり
いいの？奈緒美さんはそれで…

「私はね…ついて行きたいんだけど」

子供達の事を考えたら……正直迷ってるって！

そうだよな～。
国内ならまだしもそうじゃないんだから…

いろいろ不安もあるだろうけど
そんな急いで結論出さなくてもいいんじゃね？
でもよく話し合って決めなきゃ！

「もう少し考えてみるわ」
「そうだね、後悔しないようにね」

……///
なんて奈緒美さんには言ったけど
その答え次第で…もしかして俺と葉瑠の関係も変わるかもしれない。

でも……
俺は二人の結論を待つだけでいいんだろうか？

(鏡也君が守るべき人はお兄さん家族なの？)
いや、だめだろそれじゃ
自分で動かなきゃ。

葉瑠に不安があるなら…それを早く取り除いてやらなきゃ、男じゃね～な。

でもどうすればいいんだ？