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第19章 男の恋愛心理って……

私は両手を握ったまま一時停止。
山本さんと顔を見合わせた。ｱﾊﾊ

ｸｸ「洋子、もうそのくらいにしてやれ」

ｺｸｺｸ、そうだよねぇヒロちゃん。
「ﾌﾌｯ、冗談よ」

洋子さんったら笑いながらこんなこと言うんだよ。
〝あ～面白かったミニコント〟だって！

ちょっとやめてよ。
どうしようかと思ったでしょ！
洋子さんは若くて綺麗だから三十路には見えないよ。

ｳﾌﾌ、これは黙ってよ。

それより洋子さん今日はどうしたの？
帰りが早いけど…

「ｸｽｯ……見せたいものがあるの」
見せたいもの…私に？

Ａ４サイズの封筒に手を入れて……
「見たい？」
見せたいんでしょ？なに勿体ぶって

「なに…早く見せてよ」
〝はいどうぞ…〟
手渡してくれたのは……私の写真

これって！
「なになに、写真か？」
ヒロちゃんも山本さんも乗り出して覗き込む。

「おう！これ葉瑠ちゃんか？」

豪華なウエディングドレスを着た私の写真
この前撮ったやつだ！
もう出来たの？

「これが表紙に決まったから早く見せたくてね」
ｸｽｯ「どう？」うん、凄い……

これって、相当修正したんだよね。
じゃなきゃこんなに綺麗に写ってるわけないもん

「色を調節したくらいで終わったみたいよ」

そう、なの？
出来すぎだよ私じゃないみたい。

嬉しいけど、でもちょっと複雑
だって鏡也君には内緒だから……

「葉瑠ちゃんいよいよモデルデビューか？」
山本さんに言われて……大きく首を振った。
まさか…今回だけだよ！

「だよな？モデルなんて鏡也が許すわけね～な」

やっぱりそうだよね
見せたいけど、きっと嫌がる！