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第19章 男の恋愛心理って……

せっかく綺麗に撮ってもらったけど仕方ない…

「鏡也君は今日は迎えに来るの？」
ボーッと写真を見つめる私に洋子さんが話し掛けてきた！

「来ないけど」
夜は接待があるって言ってたから…

「なら良かった、来ると面倒だから」
え～それはちょっと可哀想じゃない！

確かに面倒な時もあるけど
でも優しいし頼れるし……カッコいいし

ｳﾌﾌ
「葉瑠ちゃん…ニヤニヤして明日のデートの事でも考えてんのか？……いいなぁ～俺も連れてってくれよ」

山本さんに言われちゃった。
でもそれはムリ。

洋子さん！明日山本さんの相手してあげてね。

さて仕事しなきゃ
写真を封筒にしまって仕事に取り掛かる。

テーブルを片付けなきゃ

ｶﾗﾝｶﾗﾝ…

ん？お客さんかな～
「いらっしゃいませ～♪」
ちょっと待って下さいね～

よしここはOK！
テーブルを拭き終えて勢いよく振り返った。

ドンッ
「ｷｬｯ、痛っ、つぅ……」

「なにやってんのよ大丈夫？」
「あ、ごめん大丈夫かい？」

振り向いたらすぐ後ろに人が立ってるんだもん…
大きな胸板に思いきり鼻がぶつかって痛いのなんのって……
うっ、痛い……涙が出る！

ここがお店じゃ無かったら大声を出して飛び回ってるとこだけど…

お客様だよね？相手は

「ごめんね、大丈夫？」ｺｸｺｸ
私が鼻を押さえてジッとしてるから、その人が声を掛けてくれる。

大丈夫だけど、痛くて返事が出来ないの……
今は目を固く閉じて痛みが引くまで待ってるとこだから…ちょっと待って。

「どれ見せて」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
いいから…ちょっとほっといてほしい。
大丈夫だから……