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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第19章 男の恋愛心理って……
「痛くないようにするから、ほらっチンして」
「……ホントに?絶対痛くしないでよ?」
クスッ「わかってるよ」
フンッ…ズズズ
「はぁ…お前らなぁ、何やってもイチャつくな」
溜め息と少々トゲのある言い方に鏡也君と私は声の主へと振り返った!
あっ!……
やだ、みんな……どうしたの?
ヒロちゃんや洋子さんは呆れ顔。
洋子さんの隣には…鏡也君からテメー呼ばわりされた…ある意味被害者の男性。
それに……
騒ぎに圧倒されて私達を見つめる店内のお客様!
みんなの視線が私達に向けられていた。
もしかして二人の世界に浸ってたかな?
「──アハ─」
「「「……!!ブッ、ブァハハハ」」」
一瞬の沈黙の後─みんな大爆笑!
だってほんとに痛くて…
鏡也君がいるなら甘えちゃうでしょ?
「ごめんね葉瑠ちゃん大丈夫かな?」
「あ、はぃ大丈夫です……え?」
この人、誰?
なんで私の名前を……
すらりと背が高くてスーツをカッコよく着こなす男性…30代半ばかな?
きっとお客さんだよね。
みんなが私を名前で呼ぶからきっと覚えられちゃったんだな?
「やっぱり実物も美人さんだな」
「「……ぇ」」
その言葉を聞いて鏡也君が私の前に出てきた。
私を隠すようにその男性と向き合ってる
「あ~鏡也君…この人は怪しい人じゃないわよ…」
なんだ洋子さんの知り合いみたい。
なら安心。
「紹介するわね!うちの会社の編集長なの、佐伯さんよ」
なんだ洋子さんの会社の……
編集長さんってこんなに若かったんだね。
「なに…実物よりって…」あ、マズイ。
鏡也君が露骨に嫌な顔をした!