この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第19章 男の恋愛心理って……
違うの?
ヒロちゃんは首を振ってるし、じゃ誰よ。
「ふぅ~ん、じゃ俺も行けば良かったよ」へ?
なぜか、さらっと鏡也君がそんな事を言い出した。
鏡也君も見たかったって…
前に二人で見に行こうって言ってたのに、行けなかったから…
「じゃ鏡也君も誘えば良かったわね」
なんだ、そっか。
「でね、その時、ドレスを着たのよ葉瑠ちゃんが…写真あるけど…鏡也君見たい?」
洋子さんがジリジリと核心に迫る。
うん、雑誌は兎も角…写真くらいはいいよね!
「葉瑠がドレスを着たの?……」コクコク
なんて言うかな?
一緒に行きたかったなら当然見たがるはずだけど…
「いや、いいや」
え?なんで
鏡也君…私のドレス姿見たくないの…
黙ってたから気に入らなかった?
「鏡也…なんで見ないんだよ、葉瑠ちゃん凄く綺麗だったぞ」
〝そんなの見なくたって分かってる〟
けど…今は見ない!って…
「さぁ葉瑠もう帰ろ」……う、うん!
みんな呆気にとられて帰り支度をする私達を黙って見てる。
「あ、君ちょっと待って」
……!?
編集長の佐伯さんが名刺を鏡也君に差し出した。
「近いうちに一緒に飲みませんか?」
「……」
「あぁ、そうですね、じゃ」
鏡也君も名刺を取り出して佐伯さんと交換。
「それじゃ…」
「鏡也~明日だそ、忘れんなよ」
分かってるよ。じゃぁな!バタン…
……//
「寒いな」う、うん!そうだね。
怒ってるんじゃないかと思ったけど…
そうでもないみたい!
いつもと同じように手も繋ぐし信号待ちには私を気に掛けてくれる。
普段と全然変わらないんだもん!
ちょっと拍子抜け。