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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第19章 男の恋愛心理って……
鏡也君の顔色を横目で伺いながらマンションまで帰って来た。
エレベーターを待っている間に鏡也君は私を胸元に引き寄せ顔を近付けてくる。
「俺に何か言いたいの」へ?
ブンブン…いや別になにもないけど
「じゃなんでさっきから人の顔ばっか見てんの?」
すっかりバレてた。
私がチラチラ見てたのが……
えっと、
さっきの事…聞いてみようか?
「あのね」チン……あ、来ちゃったエレベーター。
ボタンを押した後は……
もう忘れちゃってるみたいで鏡也君は何も言わないから
ま~いいや。
いつもと変わらない鏡也君だったし
「あ、鼻…まだ赤いな、痛い?」へ、そう?
「触ると少し痛いけど、でも平気」
鏡也君は人指し指で鼻先を優しく撫でてくる。
〝これは痛くない?〟
うん、大丈夫…
「私、鼻曲がってない?」
ん?、どれ─正面や左右からじっくりと眺めて
これくらいなら大丈夫だろう……って!
「これくらいって!やだ、曲がってるの?」
慌てる私を横目に鏡也君は必死に笑いを堪えてる。
なによ!
クスクス「ごめん嘘、大丈夫曲がってない」
「え~もうっ、やめてよ」
バシバシ…ビックリさせられたお返しに鏡也君の腕を叩いてやった。
アハハ、ごめんごめん。
いつもの鏡也君だったから…
嬉しくて何気に抱きついたりして。
クスッ……鏡也君はもちろん私をギュッってしてくれて
〝こんな綺麗な顔に傷がついたら大変だ〟
そう言ってくれた。
エレベーターで抱き合ってたら急に甘えたくなった
「キスしたくなっちゃうね」
「……フッ、そうだな、でも…あれ」へ?
天井を指差してアソコを見ろって!