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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第20章 迷子のサンタクロース

「で、地元にはいつ帰んの?」
「えっとお店が30日までだから31日かな?」

「寂しい?…私が居なくて」
「そりゃ寂しいさ」

明日からまた鏡也君は忙しいね、1人にするのはやっぱり可哀想だったかな?


……///
60万球のLEDライトが幻想的に照らす2㎞にも及ぶ大通り。遅い時間でも大勢の人で賑わっている。

鏡也君が私の手を握って自分のコートのポケットに入れてくれた。
「ありがと♪ウフッ」
「どういたしまして」

「凄~い!綺麗♪」
やっぱり車から眺めるのとは違うね。

クスクス……
嬉しくてはしゃいでたら鏡也君に笑われた。

「なに?…なんで笑うの、私変だった?」
すっごい視線を感じたんだけど。

「変じゃないよ子供みたいで可愛いと思ってさ…」 

え~それって喜んでいいのかな?…

でも誉めてるんだって……

それじゃいいけど、フフッ
「鏡也君、お家に帰ったらケーキがあるんだけど」

はあ?……

鏡也君が驚いてる!

ディナーでケーキが出るなんて思わなくて…
予約しちゃったの!

だってクリスマスだもんケーキ食べたいじゃない?
ケーキ屋さんのお姉さんが今日食べてって言ってたんだけど…

「さっきは食べ過ぎて苦しいって言ってたのに…まだ食べるの?」
「甘いものは別腹って言うでしょ?」

今日は歩いて帰ろうよ?
イルミネーションを眺めながら……

そうすれば少しはお腹も減るでしょ?

「シャンパンもあるから飲もうね」ニコッ
「それも買ったの?」うん……

呆れてる?
だって鏡也君とお家でゆっくりしたいんだもん
「いいでしょ?」

アハハ「はいはい」

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