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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第20章 迷子のサンタクロース
「違うの……そうじゃなくて」
じゃ、なに?
どうしたんだよ?
さっき手違いで今日は渡せないって言ってたけど…
「はる、何かあった?手違いってなに?」
「……え?ぅん、あの~実は…私のプレゼント…」
なんだか凄く言いにくそうだけど…
「無くしたとか?……んなわけないか」
「………//」
…え、もしかしてそうなの?
「……コクン、あ、うん…ごめん」
俺、冗談のつもりで言ったんだけど
マジで無くしたの?
「どこで?」
「……ぇ…駅で…」それっていつの話?
葉瑠はずっと下を向いて顔を上げないし、俺の言い方が悪かった?……別に怒ってるんじゃないんだけど。
「葉瑠?……ちゃんと話して、いつ無くしたの?」
「きょ、ぅ」
今日って?
え、もしかしてディナーに行く時って事?
「駅でトイレに行って、そのまま忘れちゃって……気がついて戻ったんだけど…もう、無くて、ごめんね」
「駅で聞いてみた?」
「……聞いて、ない」
え?……はぁ~何やってんだよ…
なんですぐ行動しないかな?
「落し物として届いてるかもしれないだろ?」
「……そっか、あ、でも安物だからもう、いいよ」
「なんで、もういいんだよ…せっかく買ったのに」
「……///」
あ、ごめん…ちょっといい過ぎた。
葉瑠は今にも泣きそうだ!
「あ、でも大丈夫だよ、きっと親切な人が届けてくれるから」
明日にでも聞いてみた方がいいよ!
「う、うん、そうだね」
「もしさ、プレゼントが出て来なくても他に買わなくていいからな」
余計な金使うことないんだから。
気持ちだけで充分だよ…
「いい?分かった?」う、うん、