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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第20章 迷子のサンタクロース
欲しいものは……「休みが欲しい」え?
正月も一緒に過ごせないんだろ?
休みがあれば葉瑠とゆっくり出来んじゃん?
だから、やっぱ休みが欲しいかな
〝そういうんじゃなくて〟
え、なに?
「あ、ううん、えっと他には?」
「他には……ないけど……」ムッ
ん?……マズイ?
ちょっと怒ったような葉瑠の顔が眼に入った。
「あ!?でも、葉瑠からのプレゼントならなんでも嬉しいよ」
無くしたにせよ、せっかく俺の為に買ってくれたのに何も欲しくないってのは……マズかったな。
慌ててフォローしたつもりなんだけど…遅かった!
ゴクゴク
あ~そんなに……
「葉瑠そろそろ寝よ!抱っこしてってやる」
「まだ飲みたい…鏡也君、先に寝ていいよ」
え~なんでだよ!クリスマスだぞ?
ツリー飾ってキャンドルまで用意して…
こんなにいいシチュエーションだったら普通ベッドで熱く燃え上がるんじゃないの?
これじゃイチャイチャするどころじゃない。
このままだったら気持ち悪いとかいいそうだし
何とかして寝かせた方が良さそうだな……
ゴクッ、プハー
あ~もういい加減にしろ。
「もう終わり…寝るよ」
「なんでぇ~?」
そんな顔してもダメ、今日は終わり。
「嘘つき、今日は飲んでもいいって言ったのに」
そうだけど……ものには限度ってもんがあるんだよ。
気持ち悪くなったら嫌だろ?
なんでまた急に、頑固に飲もうとするんだか
「これがぜ~んぶ無くなったら寝るから」
え~!シャンパンが全部無くなるまで?
おいおい、別に全部飲まなくたっていいだろう。
まだ半分も残ってんじゃん……