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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第20章 迷子のサンタクロース
はぁ~どうしたもんかな?
残しておくとまたブツブツ言いそうだし
ゴクッ……「美味し」
あ~もうっ!
「葉瑠?さっきから一人で飲んでるけど俺だって飲みたいんだけど」
こうなったら俺が呑むしかないじゃん。
「…そうなの?なんだ…じゃそう言えばいいのに」
え……なんだ意外にあっさり言うから拍子抜け。
葉瑠はグラスに残ったシャンパンを飲み干しやっと腰を上げた……
寝る気になった?…
「ひとりで行けるか?」
え?なに…「え、んっぅ、ンン」
急に抱き付かれて、葉瑠の唇が重なった…
…!?ゴクッ。ん?
「フフッ♪飲んだ?」
シャンパンを俺に口移し。
ほんのり甘い炭酸がじわ~と口に拡がってきた。
あっ……クスッ!
まったく…この小悪魔…やってくれるよ。
「まだ飲みたい?……ん?」ニコッ
「フッ…葉瑠が、飲ませてくれるなら」
「……フフッ♪」
口から零れたシャンパンを拭って葉瑠を引き寄せた…
膝立ちしたまま俺の頭を抱えるから、柔らかな胸の膨らみが顔に触れて何ともヤらしくて気持ちいい…
胸に顔を押し付け、谷間から葉瑠を見上げると可愛い小悪魔がニヤリと不敵な笑みを浮かべていた…
「ウフッ、えっち」
「葉瑠が誘ったくせに」
恥ずかしいけどまるで中学生みたいにドキドキと胸が高鳴った。
クリスマスのシチュエーションに呑まれてるのは俺の方かも…
葉瑠はグラスに口を付けたまま小さく笑ってる。
ほらっ早く飲めよ、またそうやって俺を焦らす…
この時の俺はまるで餌を待つ雛鳥。
可愛らしい小悪魔から与えられる餌をじっと待つだけ!
「はる、早く」フフッ