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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第21章 人の気も知らないで!
ゴクゴク。
まったく……山本さんは!なに考えてんの。

カクテルのお替りもらって来よ!
席を立とうとすると今度は……別のお友達が

「葉瑠ちゃん聞いたぞ」へ?なにを……

「クリスマスプレゼント…駅のトイレに忘れてきたんだって?見つかったのか?ニヤ」

え?……鏡也君はそんな話までみんなにしたの?
そんな事まで言う必要ある?

「ドジだなぁ、もう出てこね~ぞ、ハハハ」
う、うん、そうだよね!

「知らないやつにプレゼントするなんて!葉瑠ちゃんはサンタクロースか?…俺も欲しいわ」ハハハ

みんなが笑ってる…私らしいって!
そんなに大笑いするほど面白いの?

今日はプレゼントの事は忘れて楽しく終わりたかったのに

「………そ、そうなの、私…ホント馬鹿だよね~、せっかく買った……のに……グスッ」

みんなの前なのに…ダメだ、今は笑えない。

「え?あ、葉瑠ちゃん?」
〝バカ、お前余計な事言うから〟
〝お前も笑ってただろ!悪りぃ~どうしよ、鏡也に怒鳴られる〟

「ごめん葉瑠ちゃん…冗談だよ、きっと誰かが拾って届けてくれるから」

グスッ、……ブンブン
届くわけないよ、そんなの嘘だもん。
プレゼントは鏡也君に見つからないようにクローゼットの奥に押し込んであるんだから…

私がいけなかったの?

じゃどうすれば良かったの…


ガタン……
「え、葉瑠ちゃんどこ行くの?」
みんなが泣きべそな私を必死に宥めようとする。

〝ちょちょ、ちょっと待って葉瑠ちゃん〟

鏡也君が余計な事まで喋るから…
私がみんなからバカにされるんじゃない…

ひどいよ。

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