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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第21章 人の気も知らないで!

「葉瑠ちゃんごめん、バカにしたつもりじゃ…」
ブンブン、ううん…いいの
「用事、思い出したから帰る」
「「「え?」」」
みんなと、楽しく飲む気分じゃなくなった。
もう帰ろう!
「あれ、葉瑠ちゃん、どした?」
ブンブン─
「帰る」
バタン──
***
俺が電話を終えて戻ると、ん?
なんだかさっきまでの雰囲気と違ってる。
誰かが喧嘩でもしたか?
「どした?……」
「あ、鏡也、あの…葉瑠ちゃんが」
葉瑠?え、
店の中に葉瑠の姿が見えなくて
「悪い、さっきプレゼントの話を……」はあ?
………//
みんなで飲んでた時…
(クリスマスは何をプレゼントした?)
参考にさせてもらおうと俺がみんなに聞いたから
(○○のバッグ)え~、高っ!
(去年○○の腕時計貰っちゃったからさ)
マジか、じゃ真司お前は?
(俺はコートを買わされたよ…正月に着るんだって)
(なんだ鏡也…まだ葉瑠ちゃんにあげてね~のか?)
あ~忙しくて…これから
(じゃ鏡也が貰ったのに見合ったのでいいじゃん)
それがさ……
(駅のトイレに置き忘れたらしくて……あ、でもショックで落ち込んでたから黙って…)♪:*:♪
ん?電話だ!ピ(もしもし)
黙ってろって!みんなに言おうとしたけど…
俺が電話に出たから…話がそのままになった。
「ごめん、軽い冗談のつもりで…まさか泣くとは」
…葉瑠が、泣いた?
「鏡也早く追い掛けてくれ」あ、あ~!
バタン……
急いで外に出たけど葉瑠の姿は見えなくて…
こんな遅い時間だし家に向かったんだよな…
他に行くところもないもんな!

