この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第21章 人の気も知らないで!

「大丈夫大丈夫…じゃ帰るわよ、タクシー待たせてるし…もう~疲れちゃったわよ」
それは…ごめん。
あ、洋子さん
バタン……
あ~帰っちゃったよ!
確かにタイミングは悪かったかもしれないけど
もうちょっと俺の話を聞いてくれたり、葉瑠の様子なんかも教えてくれてもよくない?
洋子さんは大丈夫って言ってたけど、それって怒ってないって事?
スッキリしないけど…しょうがない!
葉瑠と話さなきゃ、でも話し出来んのかな?
葉瑠の顔を覗き込んで話し掛けた。
「葉瑠?あのさ……さっきの事なんだけど…」
「……ぅ…ん、//」
聞いてる?
話し掛けたって反応は鈍いし…
これはダメだな!
「おみずぅ~」へ?あ、待って!
身体を支えて水を飲ませて…
はぁ~!
俺は今日も葉瑠の面倒をみて…なんだかなぁ~
なんでこんなになるまで飲むかな~…
この前も具合悪くなって大変だったのに、学習しろっつぅ~んだよ。
今日帰るんだろ……俺は仕事だし
これじゃ話も出来ね~じゃん。
そりゃ俺が悪いんだけど…
もう少し考えて行動しろよ。
心配させて葉瑠に、だんだんムカついてきた!
「あっつぃ……」
はぁ~もう!着替えるぞ。ほら起きて
身体を起こして洋服を脱がそうとするのに…
「ぅ~ん、やだっ」
やだってなんだよ、着替えるだけなのに身体を捻って嫌がるから全然進まね~じゃん。
何もしないから…ほらっ、頼むよ!
言うこと聞いて。
なんとか服を脱がして部屋着を着せようしたのに…
バシッ…痛て!
向きを変えようと転がしたら手が顔面に飛んでくるし…もうやめた。
いいや、このままで…

