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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第22章 素敵な贈り物

「やっぱり狭いね」
「大丈夫。俺らいつもこうやって抱き合って寝てるんだから同じだよ」

そっか確かに!
今もお布団の中で足を絡めて抱きついてた。

「はる?落ちるから、こっちで寝な」
狭いベッドだから壁側においでって…
優しいね鏡也君…

ゴソゴソ、
お布団の中で移動して、さっきみたいに抱きつくと鏡也君は頬っぺを擦り寄せてきた。

クスッ……お酒の匂いがする。

「ねぇ鏡也君?」
「……!?─ん、ぁ、なに?」
あっごめん寝てたよね!
酔ってるし眠いよね、静かにしなきゃ

シーン
暫く大人しくしてたんだけど、やっぱ気になる!

「鏡也君、眠い?……」
「……うん、眠い…」そっか。ウン、ゴメン

シーン
「……な…に?…言ってみ」え?
なんで分かるの?……

「早く言わないと、寝ちゃうぞ」あ、待って!

「あの…なんで早く結婚しよう…なんて思ったの?」
まだ忙しいんでしょ?なんで?…

「う~ん、なんでだろう?……」
え、分かんないの?

「葉瑠の財布を見つけて…なんかこう、いろいろ想うところがあったって言うか……」

──兄貴達夫婦の事もあったのに
なんで俺はいつも無神経な言葉で葉瑠を傷つけちゃうんだろうって思って…

あ~このままじゃダメだ!

上手く説明出来ないけど
とにかく葉瑠を不安にさせないようにするにはどうしたらいいかなって考えたらこれしか頭に浮かばなくて──

「やっぱ突然過ぎたよな?」
「……それは驚いたけど……でも嬉しかったから」

「葉瑠?遅くなったけど俺からのクリスマスプレゼントはさ…」
ん?もうプレゼントなんていいから
何も要らないよ!

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