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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第22章 素敵な贈り物

葉瑠はまだ裸!
さすがに入っては来ないだろうけど……焦る焦る!
急いで散らばった下着をかき集め葉瑠に渡した。
〝早く着て!先に行ってるから支度したらおいで〟
うん。
バタン
親父さんに見えないように素早く外に出た。
「おはようございます、葉瑠はすぐ来るんで…」
「…ぁ~そうか」
暫くすると葉瑠がリビングに駆け込んできた。
ハァハァ
そんなに慌てて来なくてもいいのに…
「何よ慌てて、クスッ……心配しなくても葉瑠の分もあるから」
〝そ、そうだけど〟
ほらお母さんに言われてる。
クス、なにやってるんだか!
息を弾ませながら葉瑠は俺の隣にちょこんと座る
〝誰も取らないよ〟
〝やだ、食べたくて急いだんじゃないから…〟
「いただきます」
明日からまた仕事だ、今日は早めに帰ってのんびりしよう。
「葉瑠どうした食べないのか?」へ?
ホントだ半分以上も残ってる。
「もうお腹いっぱいなの…」
さっきみんなで葉瑠をいじったから?
いつもなら勿体ないって全部食べるのに…
「ダメだぞ、無理なダイエットは」
「えへへ、なんで分かるのお父さん」
ダイエット?
「だって~ドレス着るから」
あ~なるほど。
でも太ってないし気にし過ぎじゃね?
これ以上綺麗になって誰に見せようって言うの…
葉瑠は今のままで充分だよ。
──//
飯も食ったし支度も終わったしそろそろ行こうか!
「気を付けて帰れよ…」
「はい、詳しいことが決まったら連絡します」
ガチャ……
「あれ、ね~ちゃん達…もう帰んの?」
リビングを出ようとすると漸く弟くんが起きてきた。

