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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第24章 小さな約束

何を協力すんの?─それを言ってくれなきゃ
「出来ないの?」
そうじゃなくて、先に内容を……
〝簡単な事だから大丈夫よ…どうなの?〟
そう言われても。
ゴクッ
ヒロちゃん──俺はどうすればいいわけ?
チラッ……助けを求めてヒロちゃんをチラ見したのに
なんだよ使えね~な。眼を逸らしやがった!
「協力してくれるの?」そんな睨まれたら、
アハハ─ハハ…簡単な事なら─コクン
─つい頷いちゃったじゃんか!
「そ、じゃ私も頑張って探すから」
は、はい、お願いします。
はぁ~めっちゃ怖かった。威圧感半端ね~し
でも今は洋子さんを頼るしかないから─
しかし…どんなルートで探してるんだ?
知り合いにブライダル関係の人でもいるって事なのかな…
でも、全部任せるのも悪いし…
「俺と葉瑠は何をすればいい?」
「そうね─じゃ、指輪でも買いに行ったら」
そうだった!指輪だ。
2人で買いに行こうって約束したんだった。
「分かった…じゃ指輪と─ドレスも見てくるよ」
「あ、ドレスは…いいんじゃない?見なくて」
え!なんで?
そう言えば前に言ってたっけ?
洋子さんと一緒にブライダルフェアに行って試着したって。
写真をたくさん撮ったからそれを見て決めろって事らしい!
「鏡也君忙しいんでしょ?ドレスまで見る時間あるの?─」
確かにそれはそうなんだけど
でも俺が選びたかったんだよな。
「クスッ……?そんなに?」え?
俺がガッカリしてるのを洋子さんが鼻で笑う。
「まず写真を見なさいよ」
それで、気に入ったのが無かったら見に行けっだって!
はいはい、分かりましたよ。

