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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第24章 小さな約束
.:*:・'°☆
まさかこんなとこで─
洋子さんもちゃんと言っといてよ!

あの時は雑誌の撮影だったなんて鏡也君は知らないのに、うっかり耳に入ったらどうしてくれるの?

私の態度で店長の石川さんは察してくれたみたい…その後は触れないでいてくれたから良かったけど。

「あっ、じゃ結婚指輪からご覧になりますか?」
はいお願いします。

「ご希望はありますか?」
「えっとデザインはシンプルで?指に馴染むのを」

「葉瑠、シンプルなのでいいの」

鏡也君は可愛いのにしたらって!
でも鏡也君も毎日着けてくれるんでしょ?

男の人は仕事もあるしシンプルな方がいいでしょ。

「でしたら…これなんてどうでしょう」

店長さんイチオシのリング。
オリジナルでストーンを埋め込んだり文字を入れたり出来るんだって!

「どうぞ着けてみて下さい」

二人で並んで手を翳してみる。
「素敵!……鏡也君どう?」

「いいね、俺…指輪なんて初めてだよ」
コクン…ちょっと恥ずかしいね。

「他にもたくさんあるので良かったら──」

「いや、俺はこれで……葉瑠は?」
うん着け心地もいいし私もこれがいい。

「「これにします!」」

すんなり決まったもんだから店長さんが驚いてる…
私もビックリ。絶対迷うって思ってたもん。

でも個性も出したいから…
内側に小さな誕生石とイニシャルを入れて貰うことにした。

指輪は決まったし、後はドレスだね!
当然私はお店を出ようとしたんだけど…

「よしじゃ次は婚約指輪だな」
「はい、こちらへ」

え?婚約指輪って、私のだよね…
え、え?聞いてないよそんなの

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