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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第24章 小さな約束
──//
「鏡也君…高くなっちゃったね」

婚約指輪まで買わせちゃって

決めてから言うのもなんだけど…
けっこうな値段だったし無駄遣いだったかな?

もし、大変そうなら…

うん…私だって働くし

「は、るっ…何考えてんの?」
「ん?……鏡也君…私、早く仕事探すからね」

「……はぁ~!また余計なこと考えて」

鏡也君の大きなため息。
その後に…こう言うの
〝俺そんな安月給じゃないぞ!〟

私の考えてた事が分かったの?

「今度そんな事言ったらお仕置きするからな」
「え、なにお仕置きって」

〝さぁ~どんな事してもらお、楽しみだな〟
ハハハ……

「え?……」
豪快に笑い飛ばしたと思ったら急に真面目になって
「なぁ葉瑠─暫くは仕事しないで家にいろよ」

仕事が終わるのが遅いから、家に帰ったらたくさん会話してゆっくりしたいって─

寂しかったのかな?
ヒロちゃんとこのバイトはいつも夜だったから

仕事終わりにはよく迎えにも来てくれたけど…
疲れて早く帰りたい時もきっとあったよね。

ごめんね!

「じゃ…これからは少しゆっくりしよっかな?」
「うん、そうして」

じゃあさ…
毎朝、鏡也君より早く起きなきゃね。
最近は起こされる方が多かったし

「早起きしてくれると助かる」
うん、頑張る。フフッ

鏡也君が嬉しそうな顔するから見とれちゃった
「葉瑠?……そんな顔してるとキスするぞ」

クスッ……やだ、また
周りに信号待ちの人が大勢いるよ?─

「葉瑠……」え?
鏡也君の顔が近づいてきた──うそ、まさか


「信号変わったから行くよ」え?

もうっビックリしたでしょ。

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