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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第24章 小さな約束
その後はドレスを見に行ったんだけど…
もう鏡也君ったら─
クセのあるドレスばっかり選んでくる!
「葉瑠、これは?こっちも可愛いよ」
ストラップレスはいいんだけど身体のラインが出るようなドレスだったり、前側だけ超ミニスカートになってたり…
「いいから着てみ」え~!
「ほら、早く…あ、俺も一緒に行こうか?」
「ダメ。いいからここで待ってて」
着るつもりじゃなかったのに鏡也君が変なこと言うから試着室に入っちゃったよ。
ウエディングドレスの試着に一緒に入ろうとする人なんているわけないでしょ?
はぁ~!仕方ない一応着てみるけど。
ストラップレスだからブラジャーを外して鏡の前に立つと……あれ?
胸に赤い痣─あ~!いつの間に。
これじゃ見えちゃうよ。
とりあえず着てみたけどキスマークがやっと隠れるって感じだし
身体にフィットし過ぎて─これはダメ。
じゃ、このミニは──可愛いんだけど
これはモデル体型の人じゃないと似合わないな
私の足がもうちょっと細くて長かったら良かったのに残念。
違うのにしよ!
シャ─
「あれ、葉瑠なんで着ないの?」
着たよ。
「似合わないから脱いじゃった」
「え~なんだよ見たかったのに」
〝それより、いつ付けたの?キスマーク〟
え?……あ~!アハハ
「笑って誤魔化さないで」
「ごめん」
私が怒ったから
ちょっとだけ鏡也君が大人しくなった。
ほんとにちょっとだけね。
たくさん試着して─やっと鏡也君が納得してくれるドレスが見つかった。
「どう?」
「…うん、凄く可愛いよ」
じゃこれに決めた!