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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第25章 幸せの予感
:*:・'°☆
「お母さんどこ行まで行くの?」

「もうすぐよ」

今日はお母さんがお友達に会いに行くからって
何故か私も付き合わされる事に…

昔一緒に仕事してた人なんだって!
私は覚えてないけど小さいときに会ったことがあるらしい

暫くするとタクシーが大きな駐車場へと入って行った。
「え、ここ?」
「そうよ」
ここにお母さんのお友達がいるの?

タクシーが止まった先は─


大きな病院だった。

お友達って入院してるの?
私はどこかの喫茶店で待ち合わせでもしてるのか思ってたけど…お見舞いに来たの?

エレベーターに乗り上の階へ
やっぱり……上の階は病棟だけど
重篤な病気じゃないよね?

なんだか怖くなってきた。

お母さんはナースステーションで指示を仰いでる。
「行くわよ」

「う、うん…ねぇお母さんどんな病気なの?」
「大丈夫よ心配しなくても」
そうは言っても─

私も会わなきゃダメなの?
なんて声を掛けたらいいか分かんないよ。

お母さんは病棟の奥にある個室の中に入って行く…

ここって……


診察室だよね?

「今、診察中らしいわ─」
終わるまでここで待機してるって事らしい。

変な緊張感…どんな状態なんだろ─
ドキドキしてきたよ。

「重い病気なの?」
「違うわよ、あのね…」コンコン──あっ!

ガチャ──「お待たせしました」

「お久しぶりです宮下さん」
ん?─看護師さんが呼びに来るのかと思ったら
入って来たのは白衣を着たダンディーな男性

お母さんの知り合い?
「こちらこそ、お元気そうで…立派な病院で驚いちゃいましたよ木下先生」

え?先生って!

この人がお母さんのお友達?

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