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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第4章 さぁ帰ろう。
───///
「鏡也か?洋子から聞いたぞ…」
やったなおい。おめでとう!

あ~ありがとう!

洋子さんから転勤の話を聞いたらしい、わざわざヒロちゃんが電話をくれた。

「マンション探してるんだって?探してみるわ」

ほんとに?─助かるよ。

あっそうだ!
「ヒロちゃん、あの~洋子さん、他に何か、言ってなかったかな?」

「他に?─例えば?」えっ、例えばって……

葉瑠が変な声出してたとか─!

でも今そんなこと聞けね~しな。

俺が遊びすぎたせいで…結局あの日は葉瑠の機嫌が直らなくて─俺は怒られて一緒に寝ても貰えなかった。

葉瑠はずっと気にしてて、もう電話も出来ないって言って落ち込んでる……

「あ~そういえば言ってたな」

えっ?─なんて?……
ドキドキ──バレてね~よな。

「電話の途中で何度か話が中断したり、息切れして苦しそうだったとか」

(あれは、きっと─そうだ間違いないわ…私にまで黙ってるなんて…)とか何とか言って1人でニヤついてたぞ!

マジで?…いやぁ、いくら葉瑠と洋子さんの仲でもそれはちょっと…言わないんじゃないか?
女子たちはそんなリアルな会話までしちゃうの?

何て言うの?
ヤってる最中だったから…とか言っちゃうわけ?


はぁ~葉瑠に何て言おう。
また一緒に寝て貰えないかも

ダメだ…これは葉瑠には黙ってよ。

言ったらまた、怒るよな~!
さすがにあの声はバレたか。

「何かあったのか?洋子のヤツ、俺が聞いたって教えてくれね~から」

いや何でもないよ、気にすんな。

取り敢えずヒロちゃんには話してないみたいで良かったよ!

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