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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第25章 幸せの予感

逃げなくてもいいじゃん。
抱きついてキスしようとすると両手で口を塞がれた─
「グフッ─こら、手を離せ」
「フフッ、やだよぉ~♪キャハハ」
「そんな嫌うなよ、チューくらいいいじゃん」
「ウフフ、じゃキスしたら大人しく寝る?」
俺はグズった子供か?
ま~俺って単純だから間違いじゃないのかもしれないけど!
「うん、寝るよ」─な~んて分かんないけど!
葉瑠に無理やり抱きついて口を尖らせてみた─
チュッ─
ウフフ「これでいい?」あ、うん…
「鏡也君もう眠いんでしょ?じゃ寝ようね」
コクン、はぃ。
「ふぅ~!葉瑠…ごめんな。今日はエッチしてやれないけど我慢してな?」
「やだ~私何も言ってないでしょ~キャハ」
クスッ……冗談言うのが精一杯
ダメだ、マジで意識が遠くなってきた!
何か忘れてるような気はするけど
あ~もう、俺…落ちそうだよ。
葉瑠を抱いてると温ったかくて…心地よくて
そのまま深い眠りに沈んでいった。
〝クスッ……おやすみ…鏡也:*:・パ〟
ん?な、に─何か言った?
──//
〝鏡也君起きて~時間よ~〟
「ねぇってば、今日休みなの?」ん?……
「時間過ぎてるけど、いいの?」え……時間?
ウソ─ヤバっ遅刻じゃん!
葉瑠、もっと早く起こしてくれなきゃ─
あ~マジかぁ~
「何度も起こしたのに……起きないから」
「ねぇ鏡也君、今日も遅いの?」
「あ~」
「でも昨日よりは早く帰って来れるでしょ?─」
完全に遅刻だ。
急いでるってのに─葉瑠が俺の後をついて話し掛けてくる。
「………」
「ねぇ今日はさ、なるべく早く帰って来てくれたら嬉しいな」

