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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第27章 愛しい君に送る100万回のキス

「葉瑠ぅ~あらっ?」

「「英美ちゃん!」」
やだ英美ちゃんったら突然入ってくるから…
すぐに鏡也君から離れたけど、不自然だったかも?

〝─アハハ……目にゴミが…入っちゃって〟

何とか誤魔化そうとしたけどバレバレ

「私、何も言ってないけど?…ニヤ」
そうだけど、さっきからニヤニヤしてるから

鏡也君はため息をつく
「はぁ~!あのさぁ英美ちゃん、ノックしろって」

「アハハ、そうでした、あ、続きするなら出直すけど」
「もういいったら」
そんな事言われて〝はい…します〟なんて言うわけないでしょ?

「そう?フフッ…ごめんね鏡也君、お邪魔しちゃって」

「ど・う・ぞ!俺は戻るから……英美ちゃん、ごゆっくり」

バタン─
クスッ……やっぱり相当気まずかったみたい。
鏡也君は逃げるように行っちゃった。

「クスクス、私が追い出したみたいね」
相変わらず英美ちゃんは笑ってる。
アハハ…そんな事、ないけど!

「鏡也君ってほんと葉瑠の事が大好きなのね」
そう、かな?…よくわかんないけど
英美ちゃんにはそう見えるみたい。

「じゃなきゃ、普通こんなとこでキスしようとしないわよ?」

え?─アハハ、そんなズバリ言わなくても
やっぱりバレてたんだね。
いくら親友でも恥ずかし過ぎるよ!

「でも、よかったね葉瑠…ここまで来れて」
〝葉瑠がお嫁さんか~〟
英美ちゃんったら…そんなにしみじみと─

「いろいろあったね」
「そうだね」
うん、確かに…いろいろあった…
鏡也君と出逢った頃は私には祐輔がいたし

ダメだって分かってるのに…
鏡也君にどんどん惹かれて後戻り出来なくなった。

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