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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第27章 愛しい君に送る100万回のキス
**
介添えスタッフの方とチャペルの入口に向かう
そこにお父さんの背中が見えてきた。
きっと緊張してるんじゃないかな─
「お父さん……ぁ」
振り向いたお父さんの顔
眼が真っ赤─
お父さんダメだよ…
そんなの見たら私まで泣けてきちゃう。
グスッ
声を掛けたいのに言葉に詰まって声が出せなくなった!
「…お、とうさ、んっ……」
これ以上喋ったら涙が止まらなくなる。
それはお父さんも多分同じ……
だって背中を向けて天井を見上げてるもん。
ダメダメ…泣かないよ。
涙が零れないように必死に我慢
「葉瑠…みんな待ってる、行くぞっ」
うん…
なんとか涙を堪えてお父さんの腕を掴んだ。
『─宜しいですか?』
コクン
はい!お願いします。
〝ふぅ~!〟
深く大きく深呼吸─
『では……』ギギィィーー
〝おぉ~〟
扉を開けるとそこは純白のチャペル。
〝おねぇちゃんきれ~ぃ〟
華ちゃんの声とみんなの歓声がチャペルに響いた。
ゲスト席の壁の一角には大きなガラス窓。
ライトアップされた中庭がナイトウェディングならでは……ロマンチックな雰囲気に華を添えている。
祭壇前の鏡也君が優しい笑顔で見つめている。
「葉瑠行くぞ」コクン
パイプオルガンの演奏が流れる中
お父さんと歩くウェディングステップ
1歩、また1歩…
父さん─上手だね、こっそり練習したんでしょ?
お母さんが言ってた。
仕事から帰るとパソコン付けて部屋から出て来ないって!
お父さん知ってた?
ウェディングステップの1歩は…人生の1年を表してるって事─
今日はたくさんの想い出を心に刻みながら
ゆっくり歩こうね!
介添えスタッフの方とチャペルの入口に向かう
そこにお父さんの背中が見えてきた。
きっと緊張してるんじゃないかな─
「お父さん……ぁ」
振り向いたお父さんの顔
眼が真っ赤─
お父さんダメだよ…
そんなの見たら私まで泣けてきちゃう。
グスッ
声を掛けたいのに言葉に詰まって声が出せなくなった!
「…お、とうさ、んっ……」
これ以上喋ったら涙が止まらなくなる。
それはお父さんも多分同じ……
だって背中を向けて天井を見上げてるもん。
ダメダメ…泣かないよ。
涙が零れないように必死に我慢
「葉瑠…みんな待ってる、行くぞっ」
うん…
なんとか涙を堪えてお父さんの腕を掴んだ。
『─宜しいですか?』
コクン
はい!お願いします。
〝ふぅ~!〟
深く大きく深呼吸─
『では……』ギギィィーー
〝おぉ~〟
扉を開けるとそこは純白のチャペル。
〝おねぇちゃんきれ~ぃ〟
華ちゃんの声とみんなの歓声がチャペルに響いた。
ゲスト席の壁の一角には大きなガラス窓。
ライトアップされた中庭がナイトウェディングならでは……ロマンチックな雰囲気に華を添えている。
祭壇前の鏡也君が優しい笑顔で見つめている。
「葉瑠行くぞ」コクン
パイプオルガンの演奏が流れる中
お父さんと歩くウェディングステップ
1歩、また1歩…
父さん─上手だね、こっそり練習したんでしょ?
お母さんが言ってた。
仕事から帰るとパソコン付けて部屋から出て来ないって!
お父さん知ってた?
ウェディングステップの1歩は…人生の1年を表してるって事─
今日はたくさんの想い出を心に刻みながら
ゆっくり歩こうね!