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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第27章 愛しい君に送る100万回のキス
鏡也君はもう目の前。
ここでお父さんから鏡也君へとバトンタッチ─
ありがとうお父さん!
改まって言うと泣いちゃうから言わないけど─
お父さん…ここまで何の不自由もなく育ててくれてありがとう!
私…お父さんとお母さんの娘で凄く幸せだったよ。
もしかして、私の心の声が聞こえた?─
お父さんは私の顔をじっと見つめて頷いた。
「さぁ葉瑠…」コクン
「鏡也君……葉瑠を─頼むっ!」
絞り出したお父さんの声に私も鏡也君も胸がいっぱいになった。
「はい」
「………」
:*:・'°☆
厳かな雰囲気で進むチャペルでの結婚式
『では誓いの言葉を…』
『…新郎鏡也、貴方は…妻葉瑠を愛し、助け、その健やかなるときも、病めるときも、死が2人を分かつときまで…堅く節操を守ることを誓いますか?』
「誓います」
『…新婦葉瑠、貴女は…夫鏡也君を愛し…堅く節操を守ることを誓いますか?』
「…はい、誓います」
私の言葉に鏡也君がそっと手を握ってくれた。
…コクン─
『続きまして指輪の交換です』
『─本日は可愛らしいお2人がお手伝いをしてくれるそうですよ』
え?…
そんなの打ち合わせにあった?
チャペルの入口には
あっ!太郎くんと華ちゃんがスタンバイ
鏡也君は知ってたの?……
隣にいる鏡也君に眼を向けると私を見てニッコリと微笑んでる。
〝2人とも…どうしてもやるって聞かなくてさ〟
─そっか!
指輪を落とさないように…そおっと歩く2人が可愛すぎ…
2人の姿に緊張が解れ心が和んでくる!
みんなも心配そうに見守ってる─
〝もう少しよ、慌てないでいいからね〟