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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第27章 愛しい君に送る100万回のキス
あ、そう言えば
鏡也君と初めてキスした時もこんな感じだった。
ナゼか出逢った頃の事が頭に浮かんできた。
「おい、鏡也…長いぞ、いい加減に終われ」
ハッ!あ、やだ!
「「アハハ─ブァハハハ」」
ほら……みんなに笑われた!
〝話が違うでしょ?〟
〝アハハ、意味があるって言うからさ〟
ぇ、意味、があるの?……
〝キスは誓いの言葉を封印するって事、唇にするのは愛情の証しらしいよ〟
愛情の証し?
そうなの?
じゃ嬉しい…ウフッ
クスッ……
コホッ!
『では…本日「あ~ちょっとすみません」
「「「………」」」
鏡也君?
ここで牧師様が結婚の宣言をする筈なのに─
鏡也君がそれを遮った。
なに?
「えっと、スピーチなんてやるつもりもなかったんだけど…やっぱり言わなきゃって思って、ちょっとだけ聞いて下さい」
あんなに嫌がってたのに…挨拶するって事?
「え~まず…今日は俺達2人の為に時間を作って頂きありがとうございました」
「親父、お袋そして兄貴に奈緒美さん!葉瑠をあたたかく迎えてくれてありがとう」
あ、うん──
〝ありがとうございます〟
慌てて私は鏡也君のご両親に頭を下げた!
「それと葉瑠のお義父さん、お義母さん…こんな俺を葉瑠の結婚相手として認めてくれてありがとうございます」
「素敵なご両親を見習って俺も葉瑠と幸せな家庭を築きたいと思います」
コクコク─
「それと─カズ、俺はずっと弟が欲しくて…それが今実現して嬉しいよ…頼りない兄貴だけど─よろしくな」
呼び捨ては鏡也君なりの愛情表現
カズは大きく頷いてる!
「ヒロちゃん、洋子さん…それと英美ちゃんに真司、みんなこれからも宜しく」